映画とドラマの感想が追い付かない件 Vol.2

映画:人間失格 太宰治と3人の女たち

ドラマ:監獄のお姫さま・この世の果て・離婚なふたり・

    半沢直樹・おカネの切れ目が恋のはじまり

の、ライト感想。


🎥人間失格 太宰治と3人の女たち

 とにかく太宰治という人物に魅力を感じられなかった…。

脚本が―とか、演じてる人が―とかいうことではなく、"太宰治っていい男なの?" という、単純な惹かれなさ…観た後も「ふーん」という感じしか残らなかった…。 

 小栗旬さんが劇中ずっと咳き込んでいて、終いに本当に体調悪くしたりしないのかなーとか、宮沢りえさんという美しくて良くできた奥さんがいながら~セックス依存症どんだけ~とか。沢尻エリカさんが美しくてうっとりした~とか。 

とはいえ、丁度小説を読みだしたので、読み終えたらもう一度観てみてもいいかも。 

蜷川実花監督ならではの、美しい写真を見ているかのような演出を堪能できたのは良かったです。

 

📺監獄のお姫さま -PRISON PRINCESS-

 伊勢谷友介さんの一件で話題になっていて、本放送時に第2話まで観てそのままだったことを思い出して。配信で観てある意味正解だったかも。だって、この話の進みかた、気になって一気に最後まで観たくなるやつじゃんねー!(いだてんのまーちゃん風。)

 クドカンさんってやっぱり面白いなー!

偶々「あまちゃん」「いだてん」が私の中でハマっただけかと思ってたけど、そうだ~「ごめんね青春!」もハマったっけ…。

終始「おばちゃんたちのわちゃわちゃ」が描かれているのだけど、テーマやメッセージ性はとても深くてぐっときた。泣けた。

 アテガキなのかもしれないけれど、クドカンさんによって生み出された台詞を120%、「そうしかあり得ない」って思わせる紡ぎ方をなさる小泉今日子さんが大好きすぎる。演じることについて上手く言えないけど、台詞に息を吹き込むとき、「ここはこう言うべきところ」と十二分に分かった上で、またそれを絶対に体現できるひと、という感じがする。それくらいクドカンとキョンキョンの「息」が好きです。

 クドカンの脚本も、くだらないこと言う場面とか多いのに、肝心な場面できちんと「肝心なことを」を強調する、アクセントの使い方が絶妙だなと…惹きつけかたが上手いー!

菅野美穂さん(おばさん何か言って騒いで!のくだりで「なぐごはいねがー!」って言ったの、爆笑しました笑)とキョンキョンの共演も新鮮で楽しかったです。

 母とハマって観ていたため、しばらく我が家では「♪らんらららんらん、江戸っ子ヨーグルト!」「けっそーく!!!」「69番願います!」がブームに。(笑)

 

📺この世の果て

 FODのオススメに上がってきて、あらすじを読んで1話だけ。

野島伸司さんって、深刻な人間関係や社会問題を扱う方ですよね。子どもの頃に観た「リップスティック」が印象に残っている。

  劇中、「ノアの箱舟に1匹だけ動物を連れていけるとしたら」という台詞があるんですが、これって「彼女の嫌いな彼女」じゃん?財前直見さんのスーパーファンである私は気づかないわけなかろう!(※気づくかなクイズをしているわけじゃありません)「彼女~」では「昔流行ったな~」なんて言われてた気がするけど、本当に流行ってたのかな?それともパロディ的なやつなのかな?

 登場人物に過酷な運命が降りかかる物語は少ししんどいので、脱落しそう。主題歌の「オーマイリルガ~」も重たいし、なんかクサい…(ごめんなさい)

所謂「トレンディドラマ」でふわふわしていた感じのある'90s前半の後、こういうドラマが作られてまたヒットしたのってある意味とても時代を象徴しているなと思う。’90s半ば~後半にかけての「世紀末の殺伐とした感じ」はやっぱり独特だなぁ。暗いというか、闇っぽいというか…。

 フジテレビドラマのトヨエツさんといえば、「危険な関係」が好きだったので、そっちの方を見直したいかも。

 

📺離婚なふたり

 大好きな小林聡美さんとリリー・フランキーさんによる大人のコメディということで。これも、結構前に観た。

「万引き家族」でも思ったんだけど、リリーさんって、やけにエロいですよね(笑)。色っぽい、じゃなくて、エロい。

あとは全体的に坂元裕二さんリスペクトみたいな流れだった。なんでそういう描き方されたのかは全然分からないけど。

 夫婦がテーマの作品に出られる小林聡美さんって珍しくないですか?新鮮~と思いつつ、脚本家の旦那さんと離婚しようとしている奥さんって…。そういうのしれっと演じられるのが役者さんの凄みであり、またある意味での楽しさでもあるのかな。

 

📺半沢直樹

 すみません。観てません←

というか、ちょっと言わせて(書かせて)欲しくてですね…!

前シリーズも全く観ていなくて、先日偶然観たダイジェストで見事にお昼寝の邪魔をされたー!という。

そう、このドラマ、めっちゃくちゃうるさいんですね…。

  元々「やられたらやり返す、倍返しだ」という一言に嫌悪感があったし、不正と立ち向かうだとか…なんかそういう…ドラマだとは思うんですが(全然違ったらごめんなさい)、いくら不正を暴く展開<みどころ>とはいえ、あんな風に人を怒鳴りつけて迫るとか、ちょっと信じられない。演出過剰すぎませんか?、そこが面白いの?理解できない。到底「スカッとする」という気分にもならなかった。ただただ不快感あらわ。(大好きなひと、すみません)

 前に勤めていた職場で良く絡まれていた部長が、このドラマが放送されていた時期の月曜日にはいつも「倍返しだー」と私に言ってたんですが(笑)、そのときは本当に内容何も知らなかったので、素直に「そんなに面白いんですかー?」って返していたけれど、こういうドラマだと知ってたら「私、あれ無理です~~」って言ってたかもしれない。

 

📺おカネの切れ目が恋のはじまり

 三浦春馬さんのことが未だに全く受け入れられず、中々、素直に「観よう!」という気持ちになれないまま、しかしTwitterでの評判が良かったので遅れて観ました。

だけど脱落かな…。もうこれは、私の好みの問題です。

心情をいちいち言葉で説明するタイプの作品が少し苦手。

「ありがとう130円。とても良き。」とかって、例えば漫画なら言葉で書いてあるけれど、映像でそのような演出はあんまり好みじゃない。

 あと、時流に乗っている描写なのだろうけど、わざわざ「良"き"」って使わなくても、とか、お菓子ひとつだけ買いに来たヒロインに、店員さんが露骨に嫌な顔してたけど、それこそ高級なお菓子屋さんならあんな態度で示さないでしょ、とか、そういうところが気になってしまい、ちょっと合わないかも…と思いました。

 でもテーマの着眼点が面白かったですし、主人公二人の距離がゆっくりと縮まっていく、あたたかなドラマになるんだろうなーと思いました。